現場報告
現場のお話~畳の採寸~
Q...この器具はなんでしょう??
A...レーザー寸取り機
といいます。
今回は畳の採寸に立ち合ってきました。
【レーザー寸取り機】どのように使うかといいますと、
この機械を部屋の基準となる点に置きます。
丸型の四隅から直角レーザーが出て尺杖で寸法を当たります。
このように使い。部屋のとても小さな寸法の違いがあっても直角を出した畳を作るための寸法が取れるようです。
今回のお家でも扉枠が出ていたり、地窓があったりと一部凸凹が合ったためなかなかぴったりと合わず。最終的には真ん中に正方形の畳を半畳敷き込む綺麗な畳を仕上げる為の正確な採寸が出来ました。
畳が敷き込まれ、障子や扉が入った後の完成する和室が楽しみです。
余談ですが、畳のお手入れについていくつかご紹介させていただきます。
其の一・畳を長持ちさせるには?
畳表に使われているイグサはデリケートです。イグサの目に沿って掃除機(弱程度で)をかけるだけでOKです。
新しい畳表はイグサを泥染めしたときの染土がついています。
これはイグサを保護し、退色を遅らせる役割があり完全に取り除かないほうが長持ちすると言われています。
其の二・畳と水分について
畳表に水分は大敵です。
決してぬれた雑巾などで拭かないでください。
畳には空気中の湿気を吸・放出し適当な湿度に保ったり、体に悪いとされている二酸化窒素を吸着し、空気を浄化する作用があるといわれていますがその許容範囲を超えると畳も悲鳴を上げます。
特に気密性・断熱性に優れているお家ではご注意下さい。
晴れた日にはぜひともお部屋の窓を開けてあげてください。
其の三・畳とカビについて
あっという間に桜の時期ももうすぐで。桜が散ったら梅雨の季節到来です。
お部屋を締め切りで1週間換気しなかったら畳にカビが生えてしまった。
冬場、締め切りのお部屋でスチーム式の加湿器を1日中使っていたら畳にカビが生えてしまった。
というお客様からの問い合わせも最近では増えてきています。
意識的な換気をすることが必要です。
カビが生えてしまったらまず、部屋を換気して、乾いた空気をお部屋に入れましょう。
エアコンの除湿機能も有効です。表面のカビを乾いた布でさっと取り除いて下さい。
以上!現場のお話と豆知識でした。
若尾